【カヌー】「オリンピック出場を決めて『メダル!』が一番の目標」 カヌー當銘孝仁選手

カヌースプリント日本代表・當銘孝仁選手(三条市スポーツ協会)

カヌースプリント日本代表で三条市スポーツ協会に所属する當銘孝仁選手(26)は、東京オリンピック・カナディアンペア(C-2)1000m種目の出場枠獲得のラストチャンスとなるアジア選手権大会で「オリンピック出場を決めて、(東京五輪で)メダル!、が一番の目標」と語った。

當銘孝仁(とうめたかのり)選手は令和元年度三条市表彰式と同協会に所属するカヌー日本代表の本田圭さんの結婚式出席のため、首里城大火災のニュースが飛び込んだ10月31日、自主練習を行っていた出身地・沖縄県糸満市から帰条した。東京オリンピック開催まで10ヶ月あまりとなった11月1日、三条市スポーツ協会の事務所で2019年シーズンについて聞いた。(以下、敬称略)

當銘孝仁選手

當銘孝仁選手(三条市表彰式 2019.11.03)

2019年シーズンはカヌースプリント海外派遣選手最終選考会(3/25〜31、香川県府中湖カヌー競技場)から始まった。この大会でC-2・1000mで優勝、C-1・1000mで3位となり、4月20日のタイムトライアルで派遣基準タイムを突破しナショナルA代表となった。

4月からは沖縄水産高校後輩の大城海輝(おおしろかいき・26)とペアを組み、ワールドカップ第1戦(5/24〜26、ポーランド)C-2・1000mで準決勝7位、ワールドカップ第2戦(5/31〜6/2、ドイツ)B決勝5位となった。
オリンピック予選となるICFカヌースプリント世界選手権大会(8/21〜25、ハンガリー・セゲド)はA決勝に進めれば五輪出場が決まるところだったが、準決勝で5位、B決勝4位であと一歩届かなかった。
海外遠征の3大会について當銘は「1戦めからどんどん良くなっていって、レースの感じが大体つかめてきて、世界選手権で一番いいレースができた」「本当に徐々にいい感覚をつかんでいった」と振り返る。

世界選手権でA決勝に進んだトップ選手との差については「(B決勝のレースは)A決勝(の選手達)よりタイムはよかった」「B決勝のレースが準決勝でできていれば」と悔しさを見せながら「もちろん差はある、体力面も技術面もどっちも」。しかし、体力強化も進み技術的に追いついてきている、とかなりの手応えはある。

東京オリンピック・パラリンピックでボート・カヌー競技が行われる「海の森水上競技場」で開催された東京2020オリンピックのテストイベント「READY STEADY TOKYO-カヌー(スプリント)」(9/12〜15)ではA決勝7位。「会場の感覚がつかめた」と本番を見据える。

10月に行われたいきいき茨城ゆめ国体ではカナディアンシングル(C-1)で出場、500mで5位。肩の故障のため200mを棄権した。肩の故障は定期的に診察を受ければ問題はない。

三条市の表彰式が終わったらすぐに沖縄に戻り代表合宿に入る。C-2・1000m種目の出場権獲得のためには2020年3月のアジア選手権大会(タイ・チョンブリ)がラストチャンス。「ここしか考えていない。ここでしっかり決める!」(當銘)ためには優勝しかない。ライバルはカザフスタンやウズベキスタン、イランなど。特にカザフスタンは中国を世界1位に押し上げたコーチを獲得しており、侮れない。
課題は「水の掴み方」。重い水をどれだけ速く動かすか。丁寧に重い水をキャッチしながら、丁寧になりすぎないようにパドルの強さを同時に上げていく、という作業を突き詰める。

C-1・1000m種目では開催国枠があり、C-2で出場枠を獲得できなかったとしてもオリンピック出場のチャンスは残る。C-2で出場枠をとれなかった場合は、ワールドカップ第2戦(2020年5/29〜6/1、ドイツ)で東京オリンピック代表選手1人が選考され、第32回オリンピック競技大会(東京2020、8/3〜8、海の森水上競技場)の本番に向かう。

當銘は「オリンピックはペアで行きたい」と来年の抱負を語った。二人の出身地・沖縄、所属する新潟、大城が所属する三重と「喜んでくれる県がいっぱいある、地元が2つあるようなもの」だから。自身のためだけではなく、関わったすべての人のためにTOKYO2020を目指す。

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