【空手】48歳の神子島剛男選手が準優勝 4年連続のメダル

2018国際総合空手道第35回全日本空手道選手権大会

銀・金・銅・銀 4年連続のメダル

9月16日に開催された全日本空手道選手権大会形部門で三条市スポーツ少年団空手道心優会館コーチの神子島剛男選手が準優勝した。4年前に45歳ではじめて出場して準優勝し、次の年には優勝、昨年は3位となり4年連続のメダリストとなった。

国際総合空手道連盟(花元浄一会長)主催の2018国際総合空手道第35回全日本空手道選手権大会(以下、全日本選手権)が9月16日、墨田区総合体育館武道場(東京都)で約200流派、500名の選手が参加して、古武道、形、防具付、ノンコンタクト、フルコンタクト、グローブ部門で優勝を争った。出場選手は出場することの勇気を互いに讃え、リスペクトしながら、流派の看板を背負っての負けられない戦いを繰り広げる。

出場2年目、46歳で優勝

和道流(わどうりゅう)空手道真和会(山川智之代表・田上町)所属の神子島剛男(かごしまよしお)選手は48歳。(以下、敬称略)
4年前、45歳で全日本選手権形部門に初出場して準優勝した。翌年、46歳で優勝をはたし、47歳の時には3位、今回は準優勝と4年連続のメダリストとなった。

32歳で始めた空手

神子島は32歳で空手を始めた異色のアスリート。「小中学校の頃は体が弱く、小児喘息でほとんどスポーツはやっていない」神子島は20歳になって初めて格闘技に接したが2年ほどでやめてしまう。30歳になって市の広報で知った合気道の初心者教室に入会。32歳で和道流の三条空手道会に「恐る恐る」入会して空手を始める。35歳の時には「蹴り技が苦手だから突き技を強くしよう」とボクシングを始め、37歳で柔道も始めた。今も合気道、ボクシング、空手、柔道を続けている。
「蹴り技が苦手」な神子島は、三条市体育文化センター(当時)で子供達に指導をしていた心優会館代表の渡邊毅巳(たけし)さんを見て「ここの先生に蹴りを教えてもらおう」と「すいません、私に蹴り技教えてもらえませんか」と廊下でいきなり入門する。

その辺の黒帯が別人に

渡邊さんは当時の神子島を「その辺の黒帯。空手やってます、というレベル」で「(この年齢で)まだ試合にでているというのでびっくりした」。神子島は本当に勝てなかった。それが移籍して変わった。
神子島は42歳の時に三条空手道会から真和会に移籍した。心優会館で稽古する沖縄剛柔会の体の動きに加えて、真和会の山川先生から形や組手をもう一度しっかり教えてもらうことで「動きが変わった」。
「43、44歳の移籍を期に本当に別人のように急激に強くなった」と感じた渡邊さんは神子島を全日本選手権に出場させる。
45歳で初出場で準優勝。その後、4年連続でメダルを獲得する。
神子島は和道流の形にこだわった。たくさんの人、流派がきている全日本選手権で「地味〜な動きでうけがよくない」和道流で全日本選手権で勝つことにこだわった。優勝した時の形も和道流の「ワンシュウ」だった。
今大会で演武した形は糸東(しとう)流「トマリバッサイ」。去年の大会で「第35回(2018年)を一区切りにしたい」という話を受けた渡邊さんは「どうしてもメダルを取らせたい。決勝の舞台に上がらせたい」と和道流をベースにしながら他流派で持ち点の高い形、和道流に近い糸東流の形を演武することを提案した。そこで「神子島剛男じゃないと打てないトマリバッサイが完成するのではないか」。優勝こそできなかったが、決勝戦の舞台に立ち神子島自身が「98点。出すものはだした」というトマリバッサイを演武して準優勝した。

『人に恵まれた』

来年の大会出場については「現時点では白紙」。膝や腰を傷めていて「練習して仕事して、ものすごく疲れがとれない」と体調も万全ではない。
これまでの競技人生を振り返って神子島は「いろいろ優れた先生に出会えた。合気道でもボクシングでも空手でも。心優会館・渡邊先生、真和会の山川先生、(与板・国際糸東流空手道聖心会)マハメッド・ヌルル・エラヒー先生(バングラディッシュ出身)、飛田野和貴(ひだのかずたか)先生など優れた先生に出会えてこうしてメダルが取れた」とし「人に恵まれた」と実感をこめた。渡邊さんは「ボクシングも鶴木(良夫)先生ですし。各競技その世界では知らないものがいないという指導者ばかり」だとした。

「尊敬してます」と握手を求めるたくさんの選手

今大会、渡邊さんが競技以外に感じた神子島のすごさがある。非常に沢山の選手が挨拶にきて握手を求めていったことだ。関東圏だけでなく西日本の選手もきて「尊敬してます」と握手をしていく。「若い選手がメダルを取り続けるというのとまた違う価値があるからこそ」だと渡邊さんは話し、アスリートとして技術が素晴らしいのはもちろんだが、心も一流で「心優会館の子供達も父母もみんな、神子島さんが大好き」で、みんなに愛されていると付け加えた。

[お詫び]
沖縄剛柔会を沖縄剛柔流と記載してしまいました。
お詫びして訂正いたします。(Fun-Spo)

糸東流「トマリバッサイ」の形

2018年9月27日(心優会館道場)


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