【カヌー】世界選手権で失格もあったが、東京五輪にむけて順調

カヌースプリント日本代表・當銘選手インタビュー

日本チャンピオンを決定する日本最高峰の大会「日本カヌースプリント選手権大会」2連覇、平成28・29年国体を連覇したカヌースプリント日本代表の當銘孝仁(とうめたかのり・25歳)選手((一社)三条市体育協会所属)が、中学・高校生達に自身のトレーニングをもとに教える体幹トレーニング教室のために帰条。2017年を振り返り、東京オリンピックにむけての話を聞きました。
体幹トレーニング教室では、ちょっと緊張気味だった當銘選手。日本代表の沖縄合宿からのとんぼ帰りのスケジュールで、さらに沖縄出身の當銘選手は「寒い、寒い」「氷点下?」を連発。(以下敬称略)
—-沖縄代表合宿はどうでしたか?
當銘「結構いい状態できています」

—-優勝した日本カヌースプリント選手権大会(9月)の後のインタビューで、愛媛国体(10月)、アジア選手権大会(10月)とも優勝が目標と言われ、国体では優勝、アジア選手権では5位という成績でした。
當銘「その前にシニア世界選手権大会(8月・C-1・1000mで失格)があり、そこに気持ちをもっていっていたので、結構気持ちは落ちた状態で帰国しました。それで本来だったらちょっとだけ休んで、アジア選手権の準備をしてもっていくというのがベストだと思うんですが、そういうわけにもいかなかった。(世界選手権大会の後に)カヌースプリント選手権があって、国体があって、その2試合をはさんで、アジア選手権(C-1・1000m5位、C-2・1000m5位)だったので結構難しかった。」
「アジア選手権では、優勝できる力があると自分で感じていたので、それだけにとても残念。」
—-国体の後に体調を崩し、扁桃炎で40度位熱をだし出発の2日前まで寝込んで臨んだアジア選手権は?
當銘「苦しかったですね。割り切ってやるしかない、と試合に臨んだ。決勝レースの途中まで最後の250m位まで1位だった。終わったあと歩けなくなって、そのまま救急車にのって酸素をもらった。」
—-アジア選手権の結果についてコーチの評価は?
當銘「一番評価は高かった。(体調を崩して)練習ができてないけどしっかり戦えた、という評価。(いままでの日本人選手は)500mまでぎりぎりついていって、そこから置いていかれるようなレースが定番だった。(自分は)そうではなくて、ずっと先頭でいって優勝に絡むことができる」
—-今年のベストタイムが3分53秒台。「4分の壁」を破りましたが
當銘「来年はもっと(いいタイムが)出そう。いまは技術的な練習しかしてないが、この季節スピードをあげる練習をしてないが、それでもかなりいいスピードがあると思う。手応えがある。」
「来年の目標は47秒台。最終的に45秒台。45秒台が金メダルに絡むタイム。順調に近づいている。」
—-2017年はどんな年でしたか?
當銘「人の認識の殻を破った年。いままでできないと思われていた1000m種目でここまでやる(選手がでてきた)。日本国内のカヌーをやっている人たちの考え(の殻)をだいぶ砕けたんじゃないか。」
「世界選手権(チェコ ラシセ(8月)C-2・1000mB決勝に進出して、3位(2位とはコンマ差のかなりの接戦))の映像とかで、1000mでここまで上手くレースをこなせたことがない。(日本人も)世界で戦えるな、ということを日本の選手たちや日本で見てた人達が認識できた。いままで(日本人選手には無理と)あきらめてたいたものを、戦えるという認識に変えられた。」
—-来年の大会予定は?
當銘「来年は4年に1度のアジア大会があるのでそれに向けて動く。ワールドカップは3戦あるが、派遣する試合はコーチが決める。ワールドカップで経験を積んでアジア大会でしっかりメダルをとる、という方針になると思う。」
—-東京オリンピックに向けていまどんな感じですか?
當銘「このまま維持できたらいける!このペースで成長できればメダルもあると思う。1000mのシングルは(日本の)出場枠がある。ペアの出場権をとりにいかなければならない。世界選手権とかに出場権をとりにいく。」
—-世界にライバルはいない?
當銘「自分との戦い。カヌーの優勝タイムはアテネ五輪(2004年)の頃からほとんど変わっていない。人を目指すというよりは、(タイム)そこに向かって自分がやることをやっていくほうが明らかに効率がいい。」
—-三条の人にメッセージはありますか?
當銘「全く関係ない場所からきた自分を、競技に集中できる環境を作りだしていただいているのでとても感謝をしています。」

2018年度の国際競技大会日本代表選手選考会は下記の4回のセレクションによって決定されます。

  1. 2017年 9月 日本カヌースプリント選手権大会
  2. 2017年12月16~18日 冬期体力テスト1
  3. 2018年 1月26~28日 冬期体力テスト2
  4. 2018年 3月27~31日 海外派遣選手選考会

ここでしっかりと日本代表となり、アジア大会でメダルを、できれば金メダルをとって、東京オリンピックに向けて頑張って欲しいものです。

當銘選手の2017年の主な成績

2017カヌースプリント海外派遣選手最終選考会
3月24日~28日・香川県坂出市府中湖カヌー競技場
C-1・1000m 優勝!
C-1・200m 優勝!

ワールドカップ第2戦・第3戦
5月26日〜6月4日・ハンガリー他

シニア世界選手権大会
8月23日〜28日・チェコ ラシセ
C-1・1000m 失格
C-2・1000m B決勝に進出して、3位(2位とはコンマ差のかなりの接戦)
C-1・5000m 18位

SUBARU平成29年度日本カヌースプリント選手権大会
9月7日〜11日・石川県小松市木場潟カヌー競技場
C-1・1000m 優勝!【2連覇】

笑顔つなぐ愛媛国体
10月1日〜4日・愛媛県大洲市
C-1・500m 優勝!【2連覇】
C-1・200m 3位

アジア選手権大会
10月15日~18日・中国上海
C-1・1000m 5位
C-2・1000m 5位
※C-1:カナディアンシングル
※C-2:カナディアペア


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